【豊山教室】2024年発表会 その2

こんにちは、豊山町にあるピアノとリトミックのおうか音楽教室 すずきともこです。

今年も、初めてピアノ発表会に参加する生徒さんが何名かいらっしゃいました。

本人もご家族の皆さんも、ドキドキの発表会。

今年は発表会の2週間前に、教室で弾き合い会というイベントも行いました。

これは、初めてさんの緊張を少しでも減らしたいという思いと、
すでに何度も経験しているみんなの曲の仕上げのスピードを早め、
本番への練度を上げる目的がありました。

発表会の曲は、普段の曲よりも長い時間をかけてじっくり
取り組むことが多いです。
普段進めているテキストの曲とあまり大きく差はつけたくはないのですが、
やはり少し難しい曲になることが多いです。

長い時間をかける分、ずっと同じ曲に取り組んでいると
ゴールがいまいち身近に感じられず、気が付けば本番まであとひと月!!
と直前になって焦ることもしばしば。

みんなの緊張を少しでも減らせるように
今年は少し前に発表の場を設けようと思い弾き合い会を行いました。

今まで緊張を全くしなかった子が、緊張したり

思わぬところで止まってしまったり、

いろいろ予想外のことが、本番前に体験できました。

こんなことが本番でも起こるかもしれない!

と思うと、そうならないように練習に取り組むこともできます。
今まで全然緊張しなかった子が緊張していたことには、私も保護者の方も
びっくりしましたが、それもある意味成長をしているという事です。

緊張してもいいんだよ、今まで練習してきたことは
なくならないからね。

と、その後のレッスンでも何度もお話をすることができ、

本番でも、やっぱり緊張はしていたようですが
普段通りの演奏ができました。

発表会は、文字通り「発表する場」です。

そして、ひと昔前だったら、
暗譜で弾くことは必須、間違えることはご法度

それが発表会だったと思います。

もちろん、今でもそれがベストだとは思います。

でも、そうじゃなくてもいいんじゃないかな。

というのが私の持論です。

昨今では、いろんな場面で失敗を恐れ、チャレンジをしない、
という子どもたちが増えているように感じます。

普段の生活の中のほんの些細な出来事から
発表会のような何か大きな場面まで、
幅広いシチュエーションの中で

「失敗したくない」

「うまく出来る自信がないからやりたくない」

そんな子どもたちの様子が見られます。

今はSNSなどを通じていろんな人が様々な場面で輝いて
活躍している様子を私たちは簡単に見ることができます。

何かのプロの方でなくてもどこにでもいる普通の人でもです。

キラキラ輝いている人たちをみると、すごいなあと思いますが、
きっとどんな人でも、努力の上に成り立っていると思いますし、
いろんな失敗もしている中でのことだろうなぁ~と
裏側を想像しながら、すごい事だなぁ~と感じます。

大人は、いろいろな経験をしてきて
キラキラしている人、活躍している人はそれだけの努力を
しているとわかりますが、それでも

うらやましいな、すごいな

とSNSで見える一面だけを見て思ってしまうこともあります。

誰しも、失敗なくしては成功はないのです。
努力して努力して、もがきながら何かを見つけるのです。

発表会ではいろんなレベルの子が、それぞれ自分のレベルの中で
努力して頑張って、失敗してもあきらめずに最後まで弾きます。

頑張っているのも、ドキドキ緊張しているのも、間違えて悲しくなるのも、
うまく弾けたところがあって飛び上がって嬉しくなるのも、

みんな同じなのです。

自分だけじゃない、

みんなみんないろんなものを抱えながら、

それでも、ピアノが好き!
大好きになった曲を聴いてもらいたい!

そんなあたたかい気持ちをもって舞台に立っている。

そう思えたら、自分も頑張ってみよう!

と思ってもらえるんじゃないかなぁ~と信じています。

本当に先生失格?と思いつつなんですが、

本番直前の緊張している生徒のみんなには、
舞台袖で、こそっと

さっきの連弾でね、先生めっちゃ間違えてたんだよ~~。

気が付いた?

(え!全然わからなかった!と生徒ちゃんたち)

でしょう?

だって、
間違えた!!
って顔しないで、
これはこうゆう曲なんです~~~

って顔して弾いているから。

間違えた!って顔に出さなければ大丈夫だよ!

止まらずに、最後まで行っちゃえばいいからね!!

と、アドバイスをしております・・・。
(とはいえ、子どもたちにはそう話していますが、それは当日のことだけで
練習中はベストを尽くすべく努力しております)

Screenshot

でもね、間違えてもなんでも、最後まで弾ききる事!
自分で立て直す力を持つこと

これって、人生を生きていく中でも本当に大事な力だと思うんです。

失敗しないなんてことはないんです。
なにか予想もしなかったことが起きるなんて
よくある事なんです。

そんな時にも冷静に、自分の今持てる力を最大限使って
乗り切っていけるような、

そんな力も、ピアノを学ぶことで得られると思います。

子どもたちは本当に強いです。

一人で舞台に立って、

違う音を弾いてしまった!
なんなら1オクターブ高い所から始めてしまった!!

それでも、誰の力も借りずに
自分の力だけで乗り切って、

自分の演奏をみなさんに届けよう!と
一生懸命、そして楽しんで音楽をしてくれるんですよね。

間違えずに、最後まで弾くことはもちろん素晴らしい事です。

でも、みんなみんな舞台にたっているだけでもう

私にとっては100点満点です。

とはいえ、欲を言えば

今回の演奏を振りかえって、自分はどう思ったのか。
もっとこうすればよかった、と思うことがあるのならば、

次回の発表会ではそれがクリアになって
思い描く演奏ができるように

普段のレッスンを、地道にコツコツ、楽しみながら
次の発表会で素敵に演奏している自分を想像して…

これからもレッスンを通して頑張っていってほしいですね。

いつも先生はそんなみんなを応援しています。

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