こんにちは、豊山町にあるピアノとリトミックのおうか音楽教室 すずきともこです。
8月に入りました。
豊山教室での初めての発表会が近づいてきて、
発表会に出る子たちの曲もだんだん仕上がりに向かってきました。
親子連弾と個人と2曲弾く年長の男子君、先週の休み明けの今日のレッスンでは
何故か元気いっぱいの曲がなりを潜めて静かに弾いています。
もう最後までは弾けるのですが、全く楽譜を見ずに手元を一つも間違えないぞ!
と思っているような感じで慎重な演奏で曲想がどこかにいってしまっていました。
なんか悲しい感じに聴こえるよ。
と、声を掛けましたが弾き方は変わらず。
そして姿勢があまりよくありません。
口で注意してみてもいまいち届いていない様子だったので、
「先生、○○君の真似っこして弾いてみるから聴いて見てね。」
お客さんが座っているであろう距離まで離れて座ってもらって聴いてみてもらったところ、
「本当だ!悲しく聞こえるよ。足もすごくよくみえるね」
と。
音の違い、姿勢の大切さに自分で気が付いてくれました。
それからは、うれしい!ウキウキって気持ちが伝わるような弾き方ってどんなかな?
と、手首、腕、指先の使い方をお手本を見せながら再確認しました。
途中でお母さまがやってきたので、連弾を一緒に弾いてもらいました。
そうしたら、今度はうれしい!って気持ちがテンポアップにつながり
普段のテンポよりかなり速めでお母さまはついていくのが大変なことに!!
男子君を見ると、なんだかお母さんの演奏に不満そう。
そうそう、話が飛びますが
連弾をお家で練習し始めた頃に面白いエピソードをお母さまからうかがいました。
まだお互い曲になれてなくって、何度も止まってはお母さんからあれこれ言われての練習が
ちょっと嫌になってきたのか、出てきた言葉が、
「お母さんをピアノの仲間にいれなきゃよかった!!」
話してくれたお母さまも聞いている私も大爆笑。(彼がその場にいないときです)
ピアノアドベンチャーで育ってるせいかなぁ?とても可愛い言い回しでした。
もちろん、そのあと上手に連弾が進めるようになって、仲間でよかったといっていました(^^)
そして、今日、自分は素敵に弾けたのに!!お母さんがうまく合わせてくれない!
という気持ちがあったのだと思いました。
そこで、こんなお話をしました。
○○君はレゴブロックで何か作ったことある?すき?
何か素敵なものを作った後、もっとかっこよく作りたいときにはどうする?
翼を付け加えてみたりするかもしれないし、
全部ばらばらにしてもう一度最初から作ることあるよね?
一度作ってみたから、ばらばらにしてももう一度作ることができるし、
工夫してかっこよくもできるよね?
今日はいろんなことを新しく試してみて、もっと素敵に弾けるためのポイントを
沢山見つけたよね?それを試してみたけど、お母さんはその素敵にするためのものが
何かはまだ知らないよね?
○○君だけがわかってて今までとは違う感じで弾いたから、
うまくいかなかったんじゃないかな?
今日帰ってから、お母さんに素敵になるポイントを教えてあげてね。
それからばらばらになったものをもう一度二人で素敵に作り上げてきてね。
きちんと伝わったのか、男子くんはとても納得した顔でした。
終わる前に、もう一度大事なポイントを書き出して、再確認してレッスンを終えました。
1曲を仕上げるとき、良い感じで進めていたものが、途中でぐちゃぐちゃになって
前よりもへたくそになっている、と感じたことは昔から何度もあります。
でもそれは、後退しているわけではなく、あっちがよくなればこちらの粗が気になる
のようなものだと思います。
全体のバランスを見て、あちこち直しながら1曲を仕上げていくことをブロックを例に
話しましたが、自分で言っていていい例えだったなぁと思いました。
息子も大好きレゴブロック。
今はラQの方で遊んでいることが多いですが、本当に飽きもせずに日々少しずつ
形が変わっていき、その都度何かと戦わせたりして楽しんでいます。
たぶん、いつまでも未完成で、どの時でも遊んでいる時はそれが完成品なんだと思います。
曲もそうかもしれないです。
いつまで弾いていても完璧!とはいかないし
(そんなこと思えるほど弾きこんだことも、多分な、い、、かな。あるかな?)
その時はよっしゃ!と思っても、まだ何年も後に弾いてみれば新たな発見があって、
全然違う曲になっているかもしれない。
その時の自分の最良を目指してその時の自分のすべてを出し切って弾くのみ!
今朝またしてもジャングルと化している畑で格闘したからか、午後からダルダルでしたが、
レッスンを終えると、なぜだか疲れが吹っ飛んでいました。
全力で頑張っている子どもたちと一緒に楽しくレッスンをしたからだと思います。
みんなの元気にとても力をもらっているなぁと感じた今日のレッスンでした。
私も、胸を張って発表会での講師演奏できるように、がんばります!!
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