自分のことは自分で

こんにちは、豊山町にあるピアノとリトミックのおうか音楽教室 すずきともこです。

🌱自分のことは自分でやる🌱

子どもたちに、ついつい

〇〇しなさい!

早くして!

ほら、次は〇〇でしょ!

って、声かけしたことありませんか?

私めっちゃやってました💦

急いでいる時ほどつい出てしまうこの言葉たち。

でも、言われたからって
すぐにささっとできるようになっていますか?

自分でも言葉だけが上滑りしていて
こちらの思いはどれだけ届いているのか…と感じる日々。

なのに、

やめられないこの言葉の数々…。

今でも、息子相手につい言ってしまっては、反省する日々です。

さて!
自分の息子にはなかなか思いが伝わらないこともあり
悩みも多い私ですが、

同じように悩める保護者のみなさんに今日お知らせしたいのは
こんなお話。

親子分離にもすっかり慣れて、

レッスン中にお母さんの

「お」の字も出なくなってきた

リトミック年少さんクラス。

いつもは結構時間差がありつつ教室に入ってきます。

(Y君はお家も遠いので、車移動中に先生に話したいことを
いっぱい心の中に貯めてやって来て
玄関に入るとまず、大好きなウルトラマンについての
レクチャーから始まります😆)

たまたま今回は全員揃って入って来ました。

そしてすぐにお母さんにバイバイして
みんな思い思いに言いたいことが炸裂!

最初に何やるんだっけ??

と聞けば、

手を洗う〜

といいお返事。

それから順番に手を洗って出席シールを貼りました。

いつも机にシールを並べておきます。

自分のお名前の書かれたものをさっと見つけた後、
貼るシールを探します。

今日はどれ~~??

わからないと先生に聞きます。

7月の2回目だから、これかな~。

と教えます。

他の子もわからなかったみたいですが、

どれ〜?

の言葉に

これだよ。

と先に貼った子が優しく教えてあげています。

最初のちょっとした声かけだけで、穏やかに次へと進めました。

でも、こうなるまでには、

いくつかの大切なポイントを経たからこそ、なのです。

それは、こんな方法です。

・やるべきことをはっきりとした言葉で伝える
・1つのことが終わってから、次のことを伝える
・自分ではわからないこと、手伝いがいるときには先生を呼ぶ
・必要最低限のお手伝いだけをする
・自分の力でできるまで待つ

まだ慣れていない子どもたちにとって、
1度にあれこれ矢継ぎ早に言われることほど
困ってしまう事はないと思います。

言われたことを頑張ってやろうとしている、やっている時に
それ以外のことを言われると、気持ちがそちらにも向いてしまって
何をしていいのかわからなくなってしまいます。

まず、何をするのか。

をはっきりと理解してもらうことが大切です。

そして、そのするべきことを時間をかけてもいいので
きちんと自分の力でやり遂げる。

できた!!

という気持ちこそが、モチベーションになります。

やりなさい!

と言われたのに、タイムリミットを区切られて
結局お母さんが手伝ってしまったとしたら、

時間的には早くできたとしても

それは結局、自分でやったことではないのです。

それをいくら繰り返したところで、
最初から最後まで自分でやったことではないので
身につくとは思えないですよね。

そして、自分の力でやろう!としている子どもの自立する力を
摘み取ってしまう事にもつながりかねません。

何事も覚えるまでには1度やっただけでは、できませんよね。

大人は、今まで生きてきた中での経験値からできるかもしれませんが、

子どもたちはまだ吸収しはじめたばかりの存在。

その経験値をまさに今積み上げているところなのです。

でも、もしかしたら、
その子の発達段階にとって少し難しい事もあるかもしれません。

そんな時に役に立つのが、

お手伝い

です。
難しいことでも、その事柄全体すべてが難しいのか、
難しさを感じる部分だけを取り出して、そこだけお手伝いする

そうすれば、途中までは一人でできるかもしれません。

誰かに助けを求めることは、決して恥ずかしいことではありません。

子どもたちは周りの大人の手助けも借りながら

少しづつできる事を増やしていくんだと思います。

100か0か、やるかやらないかは決していいことではないのです。

自分の力を試し、測りながら、困っていることは

助けて

と気軽に言うことができる子になってもらいたいと思っています。

そして、グループレッスンのいい所は、

ちょっとわからないことも、同じことをやっているお友だちの様子を
観察することで解決することもあります。

困っている時には、

○○ちゃんこれってどうするんだっけ?

と、できている他のお友だちに話をふることもあります。

そうすることで、わからない子は解決するし
出来ている子には他の子に伝えることで再確認もできます。
そして、伝えることは大きな自信にもつながります。

もちろんみんなそろって違う~なんてこともありますが(笑)

わからないことは恥ずかしい事じゃない

これも、子どもたちには心に刻んでいってほしい事です。

恥ずかしいと思ってしまうから、失敗が怖くなる。

チャレンジする勇気が持てない子、今とっても多い気がします。

間違えてもいいんです。
失敗してもいいんです。
その繰り返しから成功は生まれるんです。

自己肯定感をあげる、養うと様々な幼児教育の場では言われていますが

そのための根幹になることが、

この自分でやり遂げる経験を積み重ねる事

だと思います。

リトミックのレッスンの中でももちろんこの力はいろんな活動で
育てていきますが、

教室に来た瞬間から、
子どもたちのレッスンはスタートしているのです。

出席カードへのシール貼りも、
教具を自分でかばんから出したり片付けたりする作業も、

ほんの些細な事ではありますが、
目的をもって取り組めば、
それも一つのレッスンになります。

日頃お家での生活は、特に働いている保護者の皆さまにとっては
あわただしく過ぎていき、じっくりお子さんと向き合って…

なんてことは本当に難しいかもしれません。

やるといい事なんて、
情報があふれている今、わかっているけれどなかなか実行できない。
悩んでいるうちに、あっという間に子どもは成長して行ってしまう…

そんな時には、習いごとの先生というのは

家族ではないけれど、

子どもたちの成長を一緒に見守って、
喜んだり、心配したりして
一緒に歩いて行ける大人の一人となるんじゃないかなぁと

いつも思いながらレッスンに向き合っています。

ああ!
また今回も長くなってしまいました。

ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました。

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