教室に来るまでに

こんにちは、豊山町にあるピアノとリトミックのおうか音楽教室 すずきともこです。

4月も後半戦、教室に来る子どもたちも学校や、クラス等新しい環境に
慣れてきたようです。

仲のいい友だち一人も一緒のクラスにならなかったんですよ~
と新学期初日にお話してくれたお母さま。

えー、それは残念だったね。

と声を掛けましたが、

「え、友だちできたよー」

と速攻で返事が来て、

心配そうだったお母さまと一緒に、びっくり。

子どもたちの順応能力はすごいですね。

もちろん、願いがかなわずてしょんぼりしている子もいますが、

レッスンは、今までと変わらない場所でかわらない先生がいます。

何か困ったこと悩み事があったら、話は聞くことができます。
教室は子どもたちがほっとできる場所でありたいなぁと思います。

そして、高学年になって教室にも学校にももうずいぶんとなじんでいる
ちょっとお兄さん、お姉さんの生徒さんたち。
今年度の先生のレッスンの目標が、みんなのレッスンをして決まりました。

昨日は兄弟で通ってくれているJ君のレッスン。

発表会では、重箱の隅をつつくような先生の注文もちゃんとこなして
ちょっと背伸びした曲でしたが、素敵に弾くことができました。

テキストに戻って進めていますが、譜読みもリズムもレベルアップしているように
感じます。

ピアノアドベンチャー2Aの『半音』を学んでいます。

黒鍵を使って半音が続くとちょっと不安な、不思議な感じがします。
まっすぐで明るい道を進む白鍵の道とはちょっと違いますね。

リズムも音も間違えずに弾いてくれたんですが、

なんだかさ~。
しょぼくれてない?

とストレートに言ってしまいました。

それから、半音の響きのこと、タイトルからどんなイメージを持つのか
改めて確認して、もう一度弾いてもらいます。

さっきとは全然違います。

そうだよね。
ピアノは鍵盤を押せば音はなるけど、
音と音がどんなふうにつながっているのか、どんなメロディーなのか、
ハーモニーはどうなのか?
楽譜を読んで、イメージして、それを指や腕、身体全部で表現する。

弾く人によって同じ曲でも違って聴こえるのは、
弾く人がイメージしている事、そしてそれをどう弾くのか、みんな違うから。

そのあたりのことは、普段から言っているので
きっとわかってはいることなのです。

そこで、今年の目標です。

言えばできるんだから、まず先生の所にレッスンに来る時までに
ちゃんと考えて、その曲らしく弾けるようにしてこようね。

音もリズムも間違えずに弾けるようにするのはもちろんだけど、
それでその曲が完成したわけじゃないよね。
間違っていてもいいから、自分でこの曲はこうだ!って思えるように
弾いてきてそれを先生に聴かせてね。

しょぼくれた曲のまま来るのは禁止!

言い方が面白かったのか、本人もお母さまも笑っていましたが、
どうしてほしいのかはきちんと伝わったようです。

もちろん、難しい曲だったり、1回目ですぐ両手奏でできないものもありますが、
それでもたどたどしく弾いたとしても、音の羅列をただたどるだけの
弾き方、練習の仕方と、作品の一部と思って練習するのでは雲泥の差があると思います。

仕上げの段階になってから曲らしく弾くのではなく、
譜読みの段階からきちんと目的地を見定めて練習する。

この点を強調して、みんなにきちんと浸透できるように
今年度のレッスンは進めていきたいと思います。

気づかせてくれてありがとうね!J君。

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