レッスンで得るもの

こんにちは、豊山町にあるピアノとリトミックのおうか音楽教室 すずきともこです。

ぽちぽちと書いていた、お正月明けの投稿記事。
長くなってしまって推敲していたら投稿が1月も後半に。
でも、そのまま載せますね。

年明け、冬休みが明けた生徒さんと近況をおしゃべりしながらの
レッスンで一週間が過ぎました。

冬休みはイベントも多く、遊ぶことにも大忙しだったと思いますが、
みんなちゃんと宿題をさらってきてくれていました。
特に発表会が近い西尾クラスのみんなは、
このお休み期間に弾けるようになっていてほしい!と年末に課した課題を
きちんとこなして頑張っている様子が見て取れました。

いつでももちろん、練習は欠かさずしてほしいのではありますが、
発表会前は特に、ゴールを見定めて練習に取り組んでもらいます。
ざっくり、まず片手で弾けるようになる、両手で弾いてみる。
両手がうまくコントロール出来たら、
その曲らしい音を楽譜から、音から探しながら弾く。
最後に暗譜で弾く。
というのが大まかな流れではありますが、
みんなそれぞれ自分のテンポで計画を立てて進めてもらっています。

1月も後半戦。

ゴールが見え始めてきたので、私も含めみんな全力で取り組んでいきたいと
思います。

piano

計画というと、初めての曲に取り組む時には弾く前にすべき
大事なことがあります。

それは、「その曲の地図をよく見て行き先までの道のりを確認すること」です。

なんのことかと思われるかもしれませんが、
ピアノを弾く最初の譜読みの段階は、どこか目的地まで行くのと似ていると思うのです。

初めての町で、全然土地勘がないのに、いきなり○○まで行ってきて!
といわれたとしたら、どうしますか?

知らない場所で、目印もないのにたどり着くのにはとっても時間がかかりそう!
へたをすると迷子になってしまうかもしれません。

でも、もし目的地までの地図があって、ちゃんと道順も示されていたら
どうでしょうか?
コンビニのある信号で右へ曲がって、橋を渡ったら2本目を左。

目印になるものを頼りに、進めば目的地までの道も安心して進めますね。

初めての曲を弾く時にも、同じだと思います。
どんな曲なのか、情報をより多く手に入れてから練習するのと、
やみくもにまず右手から順番に弾いてみよう!
とでは、同じ弾く練習だとしても、1度の練習で得られるものは大きく
違うと思います。

なので、初めての曲を練習するときには
まず最初に、曲全体をみてどんな感じの曲なのか、分析します。

導入期の子だったら、
音はどう動いているかな?
右手はなんの音が出てくる?
左手はどうかな?
音は上がってる?下がってる?
スキップの音かな?ステップかな?
「おなじ」はあるかな?
ダイナミクスは何がある?
どんなリズムか叩いて見よう!

少し進んでくれば、
拍子は?
リズムは?
調号はついている?
ついているなら何調?
左手はどんな伴奏型?
知らないリズムはある?
ダイナミクスは?
テンポは?
スラーはどんな感じでついてる?
同じフレーズはある?
似ている部分は?
形式はどうかな?

などなど、、、。

分析できる内容はその子のレベルによってももちろん違いますが、
まだ導入のテキストを弾いている子であっても、
弾く前の分析、準備はすることができますね。

導入の時期からこそ、この「分析」して曲の理解度をあげてから
弾く練習をするくせをつけると、
その曲を弾くためのハードルがぐんと下がります。

誰しもその曲を「弾ける」ようになると、
弾くことは楽しくなります。

でも、両手で止まらずに、正しいリズムで、正しい音で
弾けるようになるには、それなりに長い道のりがありますね。

その長い道のりを少しでも短くできれば、
「楽しく弾ける」時間も増え、さらにはその曲をより深く掘り下げて
自分なりのその曲らしさを表現できるようになります。

お家での練習ではこの「分析する」ことができれば、
先生がいなくても、
自分で「考えて」練習に取り組むことができるようになります。

レッスンでは、まず先生と一緒に楽しく「分析」をしてみましょうね。
先生もお手伝いしますが、

「自分でみつける」ことがとっても大切です。

先生が言ったことはあっという間に忘れてしまうかもしれませんが、
自分で発見したことは、よく覚えています。

何が宿題だったかわからない、どう弾けばいいのかわからない。

これがお家での練習がうまくできない、やりたくない。
原因の一つだと思います。

レッスンでは、その曲を弾くためのいろんなアイテムを手に入れて(分析)
それをもとに、お家でも楽しく練習できる。
練習したことをまたレッスンで、発表してさらに掘り下げる・・・。

そんな流れが理想です。

生徒自身が学ぶ力をつけ、主体的に進めるレッスンを心がけています。

その為にも、私も日々精進していきたいと思います。




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